私たちは、あらゆる企業活動を通じて、地球温暖化、資源の枯渇、生物多様性の喪失など、SDGsを含めた人類が直面するグローバルな課題に誠実に取り組み、人間社会の繁栄と環境保護との調和を図りながら、健全な地球環境の保護に向けて最善を尽くします。
1999年には地球環境の保全を経営の最重要課題として位置づけ、「小松精練（当時）環境管理宣言」を策定。
そして、これからの持続可能な社会の実現に向け、2020年度に5つの項目に整理・統合した『小松マテーレ・サステナビリティ・ビジョン』を改めて制定しました。
私たちは“人と繊維と自然とが共生できる住みよい地球環境づくり”を目指し、これからもその実現に向けて、誠実に取り組んでゆきます。

ファッションから建築資材まで、この地から世界に羽ばたくKOMATSUブランド。
その原動力は、ゼロからの研究開発で新しい価値を生み出したいという私たちの熱い想いです。
ひとつの素材の誕生には研究から製品完成まで、たくさんの人の手と長い工程を要します。
最先端の繊維研究拠点「研究開発センター」をはじめ、各製造部がひとつのチームになって、世の中にまだないものを生み出すためにモノづくりに取り組んでいます。
私たちは今までの既成概念にとらわれない独創的な発想で新しい繊維の可能性を広げてきました。
これからも時代の一歩先を捉え、世界に驚きと感動をもたらすというミッションのもと、明日の暮らしをもっと快適にするために進み続けます。

「オニベジ」は、弊社が2014年に開発した、合成繊維に対し、廃棄されるタマネギの皮から抽出した成分をベースに、様々な天然成分を活用、配合させた環境配慮型素材です。
通常、合成繊維は植物成分が固着しにくく、日光や洗濯などで色が落ちてしまいますが、「オニベジ」は独自技術により繊維を改質することで、植物成分が固着しやすく落ちにくい特長があります。
さらに廃棄物であるタマネギの皮を有効利用することによって環境に優しく、かつ化学染料だけでは表現できないナチュラルな色を表現しています。
この「オニベジ」が、〝天然成分の染料は通常は綿や絹等で用いられるが、化学繊維まで対象として自然な色合いを実現したところに技術的なイノベーションがある。小物だけでなくインテリアに 使われる素材への展開も新しい使用方法として可能性が高い。〟と評価され、「2016年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。